ファミリーフェスティバル2018
日生劇場ファミリーフェスティバル
「物語付きオーケストラコンサート ”アラジンと魔法のランプ”」
日生劇場 2018年
作:清水 彩果
演出:粟國 淳
上演団体:公益財団法人ニッセイ文化振興財団(日生劇場)
デザインコンセプト:
毎年夏に行われる「日生劇場ファミリーフェスティバル」の中の人気演目「物語付きファミリーコンサート」。
2017年までは「不思議の国のアリス」が主人公でしたが、2018年からは「アラジン」に。今回は原作と同じタイトルですが、全く別のお話です。
デザインポイント①
「アクティングエリアが限られている」
舞台上にフルオーケストラが乗るので、お芝居をするためのスペースは舞台前方の狭い範囲のみ。
その中で物語に必要なセット転換も行います。
狭いエリアでいかにセットを変化させてお客様に楽しんでいただくかが重要なデザインポイントになります。
デザインポイント②
「新開発のオリジナル幕」
今回重要なセット転換として、お城のシーンから突然、心象世界である「ピアノの世界」に変わるシーンがありました。
狭い舞台上では大きな道具を出しての転換はできません。
そこで、全く違う2種類の幕に変化するオリジナル幕を作りました。
アラビア模様のカラフルな幕には特殊な配置で紐がかけてあり、舞台袖でどの紐をひっぱるかで、形が変わるようになっています。
形を変えることでカラフルな幕からモノトーンの幕へと変化するようなデザインにして、白と黒だけのピアノの世界を作り出しました。
布を専門に扱う業者さんと工場で実験しながら作り上げた、特別な幕です☆